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「ローマの休日」と秋元才加さんのアン王女

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約40年前、TVでこの映画を観た。思春期だったこともあり、あまりにも感動した僕はその頃書いていた日記に映画の感想やらを書いた記憶がある。最近WOWOWでこの映画を観た。吹き替え版だったので、40年前に観たTV放送と同じく池田昌子さんと城達也さんの声。勿論DVDも持っているが、もし中学生の時の感動がなかったら…昔の記憶が色あせてしまうのでは…と思うとずっと観る勇気がなかった。でも今回も本当に感動して深夜にかまけて一人で泣けて泣けて…とことんこのラブストーリーを楽しむことができた。あらためて観てこの映画は本当によく考えられて制作された映画だったことがよくわかった。脚本も、演出も、演技も細かいところまで緻密に計算され本当によくできている。ましてや白黒作品ということがこの映画が時代を超えていく永遠性を持たせているようだ。今回40年ぶりに観たこの映画で一番アピールしたかったと思われるシーンを見つけることができた。それは作品全体からするとかなり地味なワンシーンであった。それは冒頭、お付きである伯爵夫人の指示に行き詰まったアン王女が、お屋敷を抜け出ることからこの話しがはじまり、最後の方のシーンでジョーブラッドレーから後ろ髪をひかれながらも戻ったアン王女が伯爵夫人に対して、きっぱりミルクを飲むことを拒否したり自分の意志を主張するシーンがあります。この映画は作品の前後の対比というか普通の人達が住む生活や町並みを経験したアン王女がきっぱり恋を諦めることで自立し、少女が大人に王女としての意識の生まれた瞬間を描いた物語であると感じました。写真は僕が映画を写メで撮影したもので、記者会見で「ローマです…」と発言する直前の素晴らしく憂いのある表情です。このシーンも自分の言葉で語ることを決めたアン王女の覚悟が反映された印象的なシーンです。同時に2010年天王洲の銀河劇場で行われた舞台のローマの休日でのロビー写真。映画でお仕事させていただいた秋元才加さんの事務所から招待を受けて観に行かせていただいた。秋元さんがアン王女を吉田栄作さんがジョーを小倉久寛さんがアーヴィングを演じる3人だけの舞台。この舞台も感動した。映画と同じくスタッフ、役者さんたちが本当にストイックで遊びや曖昧さが無く、秋元さんのアン王女にやはり号泣した。もう一度観たい舞台である。
by VW1975 | 2014-03-03 22:51